山中先生のノーベル賞受賞に寄せて
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥先生が今年のノーベル生理学・医学賞を受賞されましたことについて、山中先生および関係者の皆様方に心より敬意を表するとともにお祝いを申し上げます。
京都大学iPS細胞研究所附属動物実験施設は2010年から国立大学法人動物実験施設協議会(国動協)の会員として活躍いただいています。また、山中先生が奈良先端科学技術大学院大学にご在職中には、同大学遺伝子教育研究センター動物実験施設が2000年に国動協に加盟した当初から、先生ご自身が国動協の総会等にご参加いただいていました。
山中先生のiPS細胞のご研究は、医学・薬学・生物学等広範な分野の発展に多大な貢献をもたらし、日本の科学技術が極めて高い水準にあることを世界に知らしめました。iPS細胞は最初にマウスの細胞が樹立され、生殖細胞への分化も含めた多能性を有することもマウスを用いて証明されました。これら動物実験の成果によりiPS細胞がヒトの医療に応用されることへの期待が揺るぎないものとなったと、動物実験関係者は確信しております。
山中先生の益々のご活躍とiPS細胞研究のご発展を心よりお祈り申し上げます。
2012年10月
国立大学法人動物実験施設協議会